クラブ公式HPや専門誌によりますと、我らが愛馬エスポワールシチーの次走は4年連続の出走となる5月2日 船橋 第24回 かしわ記念 JpnⅠ ダート1600m ということです。
昨年はフリオーソはともかく、武豊騎乗のラヴェリータにも上手く乗られて先着を許し悔しい3着でした。今年も勝ち負けまではどうかわかりませんが、中央に比べて相手は軽く、1つでも上位を目指したいですね。
昨年10月の南部杯からコンスタントに使い続けてこられたエスポワールシチーですが、2月22日に宇治田原優駿ステーブルへ放牧に出ました。
次走は5月2日のかしわ記念が目標ということで1か月程度の休養ですが、大切なことです。ゆっくりと連戦の疲れを取って、またバリバリと走って欲しいですね。帰厩については来月の下旬から4月頭を予定ということです。
3月12日に更新されましたクラブ公式HPエスポワールシチーの近況報告は次の通りです。
先週、トレセンに帰厩しました。安達師は「馬房の都合で早めに戻しましたが、馬体に緩みが見られます。前走の疲れが残っているものと思いますが、乗り始めに幾らかゴトゴトしたような歩様になっています。そのため、もう少し牧場で様子を見てもいいかとも思いましたが、獣医の話では緩みからきているもので乗り込んでいけば問題ないとのことでした。今後はトレセンで状態を確認しながら仕上げていきたいと考えています」と話しています。
ということで、3月下旬から4月頭の帰厩予定が随分と早くなりましたが、トレセンに帰厩しました。
馬名 | 予定騎手 | 斤量 | 前走 | 前走着順 | 前走人気 | 過去着順 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
エスポワールシチー | 佐藤哲三 | 57.0 | 2/19 フェブGⅠ | 東京ダ1600 | 5 | 3 | 2 | 3 | 1 | ||
シルクフォーチュン | 藤岡康太 | 57.0 | 2/19 フェブGⅠ | 東京ダ1600 | 2 | 4 | 1 | 3 | 9 | ||
ダノンカモン | 57.0 | 2/19 フェブGⅠ | 東京ダ1600 | 4 | 5 | 5 | 5 | 2 | |||
テスタマッタ | 岩田康誠 | 57.0 | 2/19 フェブGⅠ | 東京ダ1600 | 1 | 7 | 3 | 3 | 12 | ||
ランフォルセ | 横山典弘 | 57.0 | 3/14 ダイオJpnⅡ | 船橋ダ2400 | 1 | 3 | 2 | 6 | 1 | ||
以下補欠馬(補欠順位順) 登録頭数:4頭 | |||||||||||
ゴルトブリッツ | 57.0 | 4/14 アンタGⅢ | 阪神ダ1800 | 1 | 1 | 1 | 15 | 1 | |||
ライブコンサート | 57.0 | 4/14 アンタGⅢ | 阪神ダ1800 | 16 | 9 | 7 | 10 | 12 | |||
ナムラタイタン | 57.0 | 3/25 マーチGⅢ | 中山ダ1800 | 5 | 4 | 1 | 4 | 6 | |||
ピイラニハイウェイ | 川田将雅 | 57.0 | 3/14 ダイオJpnⅡ | 船橋ダ2400 | 2 | 5 | 1 | 13 | 12 |
馬名と所属 | 予定騎手 | 性齢 | 前走 | 前走着順 | 前走人気 | 過去着順 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
クリーン(船橋) | 8牡 | ||||||||
クラーベセクレタ(船橋) | 4牝 | ||||||||
グランシュヴァリエ(高知) | 永森大智 | 7牡 | |||||||
トーセンルーチェ(船橋) | 6牡 | ||||||||
ドモナラズ(船橋) | 7牡 | ||||||||
ナイキマドリード(船橋) | 6牡 | ||||||||
フリオーソ(船橋) | 8牡 | ||||||||
ボンネドルレコード(大井) | 10牡 | ||||||||
マグニフィカ(船橋) | 5牡 |
馬名 | 予定騎手 | 性齢 | 前走 | 前走着順 | 前走人気 | 過去着順 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ディアーウィッシュ(船橋) | 8牡 | ||||||||
マズルブラスト(船橋) | 10牡 | ||||||||
ケイアイライジン(船橋) | 6牡 | ||||||||
ルクレルク(船橋) | 7牡 | ||||||||
クレイアートビュン(船橋) | 8牡 | ||||||||
ネイキッド(船橋) | 8牡 | ||||||||
テイエムカゲムシャ(船橋) | 8牡 | ||||||||
タイガーストーン(船橋) | 6牡 | ||||||||
ウツミランカスター(船橋) | 8牡 | ||||||||
シャア(大井) | 6牡 | ||||||||
トーセンアーチャー(浦和) | 8牡 | ||||||||
コロナグラフ(川崎) | 7牡 | ||||||||
ケイアイゲンブ(大井) | 6牡 | ||||||||
トウホクビジン(笠松) | 6牝 | ||||||||
スターボード(船橋) | 5牡 |
◆ | 出走予定馬が辞退した場合は、それぞれの選定区分ごとに補欠馬から繰り上がります。 |
(補欠馬がいない場合は、他の選定区分から繰り上がることがあります) |
◆ | 補欠馬繰り上がり期限 |
JRA所属馬:2012年4月26日 | |
地方所属馬:2012年4月29日 | |
◆ | 出走投票:2012年4月29日 |
4月15日、我らが愛馬エスポワールシチーはかしわ記念に登録し、無事選出されました。いつもならこの時点で鞍上は佐藤哲三騎手と決まっているのに、今回は未定になっていますね。前走で代打騎乗していただいた武豊騎手からの相当なプッシュがあるのではないでしょうか。
4月19日、エスポワールシチーの鞍上が佐藤哲三騎手に決まりました。ダノンカモンが正式に回避しました。ゴルトブリッツもクラブ公式HPにて回避が発表になりました。出走予定の地方所属馬が発表になりました。
4月24日、グランシュヴァリエの鞍上予定が吉田稔騎手と発表になりました。地方所属補欠1位のディアーウィッシュ、ネイキッド、ケイアイゲンブが辞退しました。替わりに船橋のスターボードが補欠に繰り上がりました。
4月26日、ゴルトブリッツ、ライブコンサート、ナムラタイタンが回避し、補欠最下位のピイラニハイウェイが川田将雅騎手で出走することになりました。未定だったテスタマッタの鞍上は岩田康誠騎手、ランフォルセの鞍上は横山典弘騎手と発表がありました。
4月27日、グランシュヴァリエの鞍上予定が吉田稔騎手から永森大智騎手に変更になりました。
前走前 2月15日 栗東CW 重馬場 稍一杯に追う
武豊
6F 83.7
5F 67.5
4F 53.1
3F 39.4
1F 12.4[7]
4月4日 栗東坂路 不良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 54.1
3F 40.4
2F 28.0
1F 14.7
4月8日 栗東坂路 稍重馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 59.3
3F 42.2
2F 27.0
1F 13.4
4月11日 栗東坂路 稍重馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 51.3
3F 37.4
2F 24.8
1F 12.9
4月18日 栗東CW 良馬場 稍一杯に追う
佐藤哲三
6F 87.0
5F 70.4
4F 54.8
3F 40.1
1F 13.4[7]
4月22日 栗東坂路 重馬場 叩き一杯
1回
助手
4F 52.7
3F 38.5
2F 25.3
1F 13.0
4月25日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力
2回目
助手
4F 56.0
3F 40.1
2F 26.0
1F 12.9
4月28日 栗東坂路 良馬場 一杯に追う
1回
助手
4F 52.4
3F 37.5
2F 24.6
1F 12.5
4月4日、体の緩みから、軽い皮膚炎をおこしていた我らが愛馬エスポワールシチーですが、4月4日にようやく追い切り時計を出すところまで来ました。正直、万全な状態でのかしわ記念出走は微妙なのではないでしょうか。それでも出て欲しいですが。そこを叩いて帝王賞で休養で良いでしょう。それ以外はあまり適当なレースがありませんし。
4月8日、14-14程度で追い切られました。出走まであと1か月。順調に進んで欲しいですね。
4月11日、かなり動きが良くなって来ました。年齢的な衰えは感じるものの、追い切りの動きはまだまだオープン馬ですね。かしわ記念にはランフォルセなど昇り調子の馬が出てくるようですが、跳ね返して欲しいですね。
4月18日、本番で騎乗する佐藤哲三騎手に追い切られました。なんだかまだ本来の動きではないですね。相手も強そうですし、掲示板を外すなんてことも考えられますね。
4月22日、助手さんに目一杯に追い切られました。あれあれ?おかしいですね。エスポはこんな日曜日に目一杯追い切るような馬ではなかったですが。どうも気合が乗って来ない、或いは重いか何かでしょう。少なくとも動きを見ても順調とは言い難いですね。場合によっては、案外出走回避もあるかも知れません。
4月25日、何か今までと違って追い切りが軽いですねぇ。明日目一杯に追い切るんでしょうね。
4月28日、本番前の最終追い切りが実施されました。助手さんが騎乗してですから、このくらいの時計なのでしょうが、全盛期のエスポを知る者としては物足りないですね。これでどこまでやれるのでしょうか。
私ほっさんの追い切り評価は「B-」です。本調子には遠いと思います。
2012年5月2日(水) 船 橋 第10競走 ダート 1600m(左)17:15発走 |
農林水産大臣賞典 第24回 かしわ記念(指定交流)JpnI4上オープン (サラブレッド系 4歳以上 定量) |
賞金 1着60,000,000円 2着21,000,000円 3着12,000,000円 4着6,000,000円 5着3,000,000円 |
|
レコード 1:35:4 アブクマポーロ 57 石 崎 隆 之 1998/05/27
*「セ」 =「せん馬」 *「計不」=「計量不能」 *「降」=「降着」 |
今回のエスポワールシチーの鞍上は怪我から復帰した主戦の佐藤哲三騎手です。前走は佐藤哲三騎手の負傷により天才・武豊騎手が騎乗してくれました。結果包まれて5着でしたが、実にいい騎乗でした。しかし、それでもエスポには佐藤哲三騎手が一番だと思います。なんとかこのコンビでもう一度GⅠ級競走を勝ちたいですが、今回も相手は強いですね。それでもチャンスが全くないとは思っていません。また、佐藤哲三騎手は人気よりも着順を上げてくれる騎手です。人気落ちの今こそ、期待したいですね。
2012年4月30日現在、中央では905勝(内GⅠ6勝、重賞45勝)、勝率8.8パーセント、連対率18.2パーセントと騎乗馬の質を考えればたいしたもの。2011年は48勝、勝率10.4パーセントと生涯成績を大きく上回った。2010年は36勝、勝率8.4パーセントと若干低いが、エスポワールシチーやアーネストリーでGⅠや重賞を制覇している。それらを育てた手腕は超一流。
佐藤哲三(さとう てつぞう)は1970年9月17日生まれの41歳。日本中央競馬会(JRA)栗東トレーニングセンター所属する24年目の騎手である。騎手免許は平地競走のみ。デビュー当時は吉岡八郎厩舎所属。1994年12月21日からフリー。
1989年に吉岡八郎厩舎所属でデビュー。同期に田中勝春騎手、小野次郎騎手、角田晃一元騎手現調教師がいる。
デビュー年は8勝で、2年目に27勝と勝ち星を増やした。1992年に朝日チャレンジカップGⅢで重賞初制覇(レットイットビー・吉岡八郎厩舎)。1994年12月21日付けでフリーとなる。1996年にマイネルマックスでGⅠ制覇。この年自己最多の70勝を上げた。
2002年に通算500勝を突破。2003年にはタップダンスシチーでジャパンカップGⅠを優勝。2011年も自身の育成馬アーネストリーで宝塚記念GⅠを優勝。8月に通算10000回騎乗を達成。
毎年途切れなく重賞を勝っており、目下16年連続記録更新中。この記録は称賛に値する。
「佐々木晶三師と深い関係を築いており、2002年以降の28回の重賞勝ちのうち実に20勝を同師とのタッグで挙げている。2011年にはアーネストリーで宝塚記念を勝った。無理に出したり抑え込んだりせず、馬との呼吸を大事にするスタイル。大外をブン回すことはないし、馬群に入る形でもスムーズに捌いてくる。追って強引に伸ばすパワフルさこそないものの、ミスが少なくて信頼できるジョッキーだ。全キャリアで1着が885回、2着が948回と多いが、人気馬に多く乗るわけでない分があるだろう。2011年は1番人気馬で[14・8・1・7]の勝率.467、連対率.733と見事な数字。2・3番人気馬での成績も上々で、単勝5100円、3730円、3940円と穴も出している。コース別では小倉で連対率が良く、2011年は芝の短距離(1400m以下)で連対率.292と好成績を残した。厩舎別ではもちろん佐々木晶三の名前が筆頭に挙がり、2011年は連対率が.350と高率。売り出し中の中竹和也で騎乗機会が増えて結果も出ている。馬に競馬を教え込むうまさには定評があり、2011年の春には低迷していたビービーガルダンの手綱を任されて高松宮記念で4着に持ってきた。レース前のコメントを馬券につなげることができる。」(佐藤祐樹元地方競馬騎手)
真面目な性格で、インタビューでは細かく長く話してくれる。記者がまとめるのに苦労するほど。
2000年のラガーレグルスのゲート再審査の際、心無い観客がゲート近くの柵を叩く等の悪戯をした為ラガーレグルスは興奮。ゲート審査に不合格となりダービー出走が不可能になる。さらにゲート検査後、野次を飛ばした観客に激怒した佐藤がスタンドに向かって詰め寄り、JRA職員に止められる騒ぎとなる。
人気馬を自ら潰しにかかる騎乗スタイルは、格上馬が出走すると最初から2着狙いが見られるようになったと言われる最近の騎手の中では珍しく、馬券派のファンから支持されている。
大の競艇好きであり、ジョッキーの間では「哲三先生」と呼ばれるほど精通している(競艇専門誌「マクール」の「俺もボートファンだ!」でインタビューを受けている)。年末の賞金王決定戦特番に出演するなど、メディア露出は競艇関連が大多数を占めている。
2004年の宝塚記念を勝利した際、使用していたゴーグル、鞭、更にはヘルメットまでも観客席に投げ入れるパフォーマンスを見せている。2009年にはかしわ記念(エスポワールシチー)を勝利した際も鞭を観客席に投げ入れるパフォーマンスを見せている。
2010月9月19日のスポーツニッポン紙・乗峯栄一氏のコラムでは次のように紹介されている。
雑誌の依頼で、ブリーダーズC挑戦エスポワールの佐藤哲三インタビューをやった。いや、佐藤哲三という騎手は凄い。「歩度を伸ばすことに努めていますが、歩度を伸ばすのはこちらとの信頼関係の中でエスポの自立心を育むことなんです」などと騎手コメントでは滅多に聞かない言葉がバンバン出てくる。個人的には十数年前の「競走馬騎乗はベニヤ板です」「ロンシャンボーイは風船抱えてました」など清山宏明語録以来の感動だ。佐藤哲三は「乗る」というより「馬を作る騎手」だ。だからそこをうまく了解する佐々木厩舎や安達厩舎だといい結果が出るということなんだろう。(以下省略)
私も全く同意見である。
海外遠征は2004年タップダンスシチーで凱旋門賞に出走しているがバゴの17着に敗れた。しかし、これはチャーターする予定であった飛行機が故障により離陸できないアクシデントに見舞われ、輸送が不可能となり、佐々木晶三調教師は一度は遠征を断念したものの一口馬主の会員には出走を望む声が多く、出走2日前出発の飛行機で輸送するスケジュールで遠征を敢行した為であり、これは度外視すべき結果である。
ほっさん愛馬では最多の53戦15勝。オペラシチーの目黒記念GⅡをはじめ、エスポワールシチーのGⅠ5勝全て彼の騎乗。そのいぶし銀の腕前は衰えるどころか輝きを増している。
ほっさん愛馬に騎乗していただいた経験としては、調教師の指示に従順で、ペースや出遅れなど構わず言われた通りの騎乗をする。一流と言われる騎手のほとんどは調教師の指示があってもペースやレース感などから突然自分が良かれと思う乗り方を選択し結果を出すが、佐藤哲三騎手はそういった騎乗はほとんどない。そういった面などが世間から一流と分け隔てられるところだろう。
故に調教師の指示に従い、ペースが遅いのに直線一気になったり、流れが速くなりそうでもハナを主張したりするので批判の矢面に立たされることが多い。
しかし、それが佐藤哲三騎手であって、私はそういう騎手がいることも大切と思う。
ひと1倍ファンを大切にする騎手で、2011年の名古屋大賞典JpnⅢ優勝時には、ウィナーズサークルで色紙等を持っていた約50名を超えるファン全てがいなくなるまでサインに応じ、グズグズしていた私さえもサインをいただくことができた。
普通の騎手なら、4、5枚程度書いてバイバイだが、佐藤哲三騎手の丁寧な対応は要領のいいファンだけでなく、弱者にもきちんと行き渡り非常に好感が持てる。
また、その日の震災に伴う義援金募金活動では、地元名古屋の騎手に交じり、2着だった和田竜二騎手と最後の最後まで募金活動に参加。本来地元の騎手によるイベントだった為に関東の一部騎手が募金活動もせずに帰路につく中、最後の最後まで求められた握手に応じ(うちの子も握手していただいた)笑顔を絶やさなかった性格は人としても素晴らしいのひと言。
そういった全てのことを含め、私は人間佐藤哲三の大ファンである。
ほっさん愛馬での成績 53戦15勝
2004年 6月27日 オペラシチー 鶴橋特別 500万下 阪神芝2000m 1着/1番人気
2004年 7月25日 オペラシチー 玄海特別 1000万下 小倉芝2000m 1着/1番人気
2004年 9月11日 オペラシチー 朝日CC GⅢ 阪神芝2000m 7着/2番人気
2004年10月24日 オペラシチー 菊花賞 GⅠ 京都芝3000m 3着/6番人気
2005年 2月26日 オペラシチー 御堂筋S 1600万下 中山芝2500m 1着/1番人気
2005年 3月26日 オペラシチー 日経賞 GⅡ 中山芝2500m 3着/2番人気
2005年 4月24日 オペラシチー メトロポリタンS OP 東京芝2400m 3着/1番人気
2005年 5月21日 オペラシチー 目黒記念 GⅡ 東京芝2500m 1着/1番人気
2005年 8月21日 オペラシチー 札幌記念 GⅡ 札幌芝2000m 7着/1番人気
2006年 1月22日 オペラシチー AJCC GⅡ 中山芝2200m 5着/3番人気
2006年 2月12日 オペラシチー ダイヤモンドS GⅢ 東京芝3400m 10着/4番人気
2006年 7月30日 ダブルダンスシチー 2歳新馬 小倉芝1200m 8着/3番人気
2006年 8月27日 ロンドンシチー 3歳未勝利 新潟ダ1200m 6着/7番人気
2006年10月29日 ダンシングシチー 2歳新馬 東京芝1600m 8着/9番人気
2007年 6月17日 フォレストシチー 3歳未勝利 阪神ダ1800m 13着/10番人気
2007年 6月30日 ダブルダンスシチー 3歳未勝利 阪神ダ1800m 4着/5番人気
2007年 7月28日 マイセンシチー 3歳未勝利 小倉芝2600m 11着/9番人気
2007年 8月19日 チャーミングシチー 2歳新馬 小倉芝1800m 開催中止
2008年 3月 9日 エスポワールシチー 3歳新馬 阪神芝1600m 3着/1番人気
2008年 3月29日 エスポワールシチー 3歳未勝利 阪神芝1400m 2着/1番人気
2008年 4月12日 ダブルダンスシチー 1000万下 阪神ダ1800m 2着/5番人気
2008年 5月 3日 エスポワールシチー 3歳未勝利 京都芝1600m 6着/2番人気
2008年 5月11日 ダブルダンスシチー 桃山特別 1000万下 京都ダ1800m 11着/1番人気
2008年 6月21日 エスポワールシチー 3歳未勝利 阪神芝1400m 2着/4番人気
2008年 7月20日 エスポワールシチー 3歳未勝利 小倉芝1200m 1着/1番人気
2008年 8月10日 エスポワールシチー 秋吉台特別 500万下 小倉芝1200m 7着/3番人気
2008年 9月27日 エスポワールシチー 西脇特別 1000万下 阪神ダ1800m 1着/2番人気
2008年10月 4日 ダブルダンスシチー 500万下 阪神ダ1800m 9着/2番人気
2008年11月24日 エスポワールシチー トパーズS OP 京都ダ1800m 1着/1番人気
2009年 1月25日 エスポワールシチー 平安S GⅢ 京都ダ1800m 2着/1番人気
2009年 2月15日 ダブルダンスシチー 500万下 小倉ダ1700m 3着/3番人気
2009年 2月22日 エスポワールシチー フェブラリーS GⅠ 東京ダ1600m 4着/5番人気
2009年 3月 8日 ダブルダンスシチー 500万下 阪神ダ1400m 11着/6番人気
2009年 5月 5日 エスポワールシチー かしわ記念 JpnⅠ 船橋ダ1600m 1着/2番人気
2009年 5月17日 エクストラシチー 湯沢特別 500万下 新潟芝1200m 16着/14番人気
2009年10月12日 エスポワールシチー 南部杯 JpnⅠ 盛岡ダ1600m 1着/2番人気
2009年12月 6日 エスポワールシチー JCダート GⅠ 阪神ダ1800m 1着/1番人気
2010年 2月21日 エスポワールシチー フェブラリーS GⅠ 東京ダ1600m 1着/1番人気
2010年 5月 5日 エスポワールシチー かしわ記念 JpnⅠ 船橋ダ1600m 1着/1番人気
2010年10月11日 エスポワールシチー 南部杯 JpnⅠ 盛岡ダ1600m 2着/1番人気
2010年11月 6日 エスポワールシチー ブリーダーズカップ クラシック GⅠ 米チャーチルダウンズ ダ2000m 10着/7番人気
2011年 2月12日 セシリアシチー 3歳未勝利 京都ダ1800m 感冒により出走取消
2011年 3月19日 クレセントシチー 3歳未勝利 阪神ダ1400m 10着/13番人気
2011年 3月21日 エスポワールシチー 名古屋大賞典 JpnⅢ 名古屋ダート1900m 1着/1番人気
2011年 4月16日 クレセントシチー 3歳未勝利 阪神ダ1800m 8着/11番人気
2011年 5月 5日 エスポワールシチー かしわ記念 JpnⅠ 船橋ダ1600m 3着/1番人気
2011年 5月15日 クレセントシチー 3歳未勝利 京都ダ1800m 1着/7番人気
2011年 6月12日 クレセントシチー 3歳500万下 阪神ダ1800m 14着/8番人気
2011年 6月29日 エスポワールシチー 帝王賞 JpnⅠ 大井ダ2000m 2着/2番人気
2011年11月 6日 エスポワールシチー みやこS GⅢ 京都ダ1800m 1着/1番人気
2011年12月 4日 エスポワールシチー JCダート GⅠ 阪神ダ1800m 3着/2番人気
2012年 1月15日 フランベルジェ 3歳500万下 京都芝1600m 10着/11番人気
2012年 1月22日 エスポワールシチー 平安S GⅢ 京都ダ1800m 2着/1番人気
2011年3月21日、エスポワールシチーで名古屋大賞典JpnⅢを制し、優勝騎手インタビューを受ける佐藤哲三騎手(右)。
競馬ブック
本紙の見解
「スマートファルコン、トランセンドの両横綱不在を感じさせない好メンバーが集った。その中でも注目はフェブラリーSを鮮やかな差し切りで制したテスタマッタ。掛かり癖のある非常に難しい馬を岩田Jが完全に手の内に入れた印象。もともと3歳時にジャパンダートダービーを勝っている好素材。久々のビッグタイトル奪取で勢いに乗っていく可能性が高い。ランフォルセは平坦小回りを上手にこなすレース巧者。ダイオライト記念が着差以上に強い勝利で、ひと皮剥けた感が強い。距離も問題なくスタートさえ決まればVの資格あり。実績断然エスポワールシチーまで争覇圏内。」
南関東競馬ブック
「フェブラリーSでテスタマッタが、2つ目のビッグタイトルを手中に収めた。その前走でも道中は引っ掛かり気味。それを鞍上がうまくなだめて、最後は強烈な末脚を引き出した。3歳時にジャパンダートダービーを制した時も岩田騎手の手綱。幾多のジョッキーが跨ってきたが、これだけ難しい馬を大一番で御せるのは、超一流の彼を置いて他にはいないということか。4月初旬から連日、坂路に入り十分過ぎるぐらいの稽古量。仕上がりに不安はない。ベイシティで王座防衛を果たす。
ランフォルセがオープン昇格後、連対した6レースはいずれも直線が平坦な競馬場。小倉、札幌、函館と小回りに良績が多い点も注目に値する。1700メートルで◎を斥けたこともあり距離短縮は心配無用。今の充実ぶりなら順調度の差で金星を掴み取れるかも知れない。実績断然のエスポワールシチーだが、追い切りの動きが今ひとつ。善戦止まりの近走内容も少々物足りない。ただ、主戦に手が戻るのはプラス材料。楽に主導権を握ればV争いへ。」
展開予想
平均ペース
逃げ 7,6
好位 11,4
中団 一団
差し 8,3,1
短評は「主力対等」
予想家の印
二重△は△△で処理
馬名 竹内 大木 善林 水元 湯本 渡辺 並木 本紙 テスタマッタ 〇 ▲ 〇 ◎ ▲ △△ ◎ ◎ フリオーソ ▲ △ ◎ △ △ 〇 ▲ △△ エスポワールシチー △ 〇 △△ 〇 ◎ ◎ △ ▲ シルクフォーチュン △△ △△ △ △△ △△ △ △△ △ ピイラニハイウェイ △ △ △ △ △ △ △ △ ランフォルセ ◎ ◎ ▲ ▲ 〇 ▲ 〇 〇
あとは無印
予想オッズ
以下14倍以上省略
馬名 予想オッズ ランフォルセ 3.4 テスタマッタ 3.6 エスポワールシチー 4.2 フリオーソ 5.0 シルクフォーチュン 11.2
エスポワールシチー(5着)
「トランセンドが抜け出すのをアテにしていたんだけど、意外にモタついて厳しい形になってしまった。道中は凄くいい感じだったし、砂を被っても大丈夫だったよ。デキは良かったし、競馬に融通性は出たと思うんだけど・・・。あとはもう前が開けば、という感じだっただけに、とにかく悔しいね。」(武豊騎手・競馬ブック)
「トランセンドが抜けるのをアテにしていた。ちょっと考え過ぎたかな。もっと思い切った競馬をすれば良かった。オレの勇気が足りなかった。」(武豊騎手・スポーツニッポン)
「トランセンドが抜けるのをアテにしていたけれど、まさかあそこまでモタモタするとは…。少し考えすぎましたかね。道中もすごくいい感じでしたし、前が空いてくれれば伸びてきたと思うのですが…」(武豊騎手・ラジオNIKKEI)
「前に行った馬が失速している中、踏ん張ってくれました。次走はかしわ記念を目標にします」(安達昭夫調教師・友駿ホースクラブ公式HP)
「先週のフェブラリーSについて2つ感想があって、1つには悔しさが募ったこと。4コーナーを回って目の前にトランセンドがいるんだから正直、シメシメとほくそ笑みたくなるような場面でした。前がスパッと抜け出してくれたらその外を・・・と思い描いたけど、ところがそうはならなかった。意外すぎる展開に違いないけどボクも反省すべき点があって、もっと大胆に攻めればよかった。それともう1つ感じたことはエスポワールシチーはこれだけの実績を残しているので当たり前なんだけど、想像をはるかに超えるほどいい馬だった。自由自在に走れそうで、あれなら7歳とはいえ今後も間違いなく大きなところを狙えると思います。」(武豊騎手・武豊のサタデー物語、スポーツニッポン)
「馬場に先出し。中団馬群で手応え抜群。直線で幾らかゴチャついたが、バラけてからは最後まで渋太い伸び脚を示した。年齢的な衰えは感じさせず、今後の活躍も楽しみだ。」(競馬ブック)
エスポワールシチー
「前走後は一旦、放牧に出して、ここを目標に乗り込んできた。使って良くなるタイプだけにレースが開いた分がどうかだけど、体調は良さそうだし、順調にきている。落ち着いてはいるけど、この馬の場合は、今まで気で走っていたようなところがあったからね。前走でも崩れたわけではないし、あとは年齢との戦いですね。」(安達昭夫調教師・競馬ブック)
「先週は坂路で2回速いところを行いましたが、いい感じに仕上がりました。佐藤騎手もまずまずの感触を得ているようなのでいい結果を出せればと思います。」(安達昭夫調教師・友駿ホースクラブ公式HP)
ランフォルセ
「自分から動いて押し切った前走が強かった。幸い好走した反動もなく、今年3戦の中では今回が一番の状態だと思う。距離は短くなるが、馬群がバラけやすい交流重賞なら対応できるはず。いつも通りスタートが鍵になるが、極端に遅れなければ今回も楽しみだ。」(萩原清調教師・競馬ブック)
「予定どおり今回は日曜日にも少し動かしました。直前になるので基本的には終いを伸ばすものにするつもりで指示を出しました。実際、半マイルから最後1ハロン12秒半ばくらいだったと思います。ただ、全体の時計、動きはモヤがかかっていてわからなかったんです。乗り手に聞いたところ感触は良かったと言っていましたし、終いの伸びもしっかりしていたのでいい追い切りの動きだったと言えるはずです。距離が一気に短縮され、相手も強くなるので簡単ではないでしょうが、どれだけやれるか楽しみにしています」(萩原清調教師・キャロットクラブ公式HP)
テスタマッタ
「前走後は放牧に出していたが、思ったよりも回復が早く、ここを目標に順調に調整してこれた。前走でも前半は掛かっていたくらい。ラストはいい脚を使ってくれるから、ペースが速くなって欲しい。」(村山明調教師・デイリー馬三郎)
このレースは3年前、2年前と連勝の相性のいいレースですが、さすがに今年は勝ち負けすら厳しい気がします。
ここ数戦の内容、そしてとくに今回はここまでの調整過程、追い切りの内容や動きなどが全盛期に比べてはるかに見劣りします。
ましてや今年はフェブラリーSで後塵を拝した馬や、昨年完敗だったフリオーソなども出て来ますし、勝ち負けどころか掲示板も危ういと私は思っています。3着以内なら万々歳でしょうが、4番人気5着くらいになる気がします。
スタートは隣枠のフリオーソが抜群のスタートからハナを奪いますが、エスポも好スタートから前を窺い、2番手でフリオーソをマークする形で追走します。3番手は意外にシルクフォーチュン、4番手はランフォルセと有力どころは全て前にいます。
3コーナーのカーブに入ると早くもエスポワールシチーの鞍上・佐藤哲三騎手は前のフリオーソを競り落としに行きます。フリオーソとしては、あまりに早く来られ過ぎて厳しくなってしまいます。もうこの時点でフリオーソの鞍上・戸崎圭太騎手の手が激しく動き、完全にこの勝負はエスポの勝ちとなります。
後は後ろから来る追い込み勢ですが、すでにこの2頭から5馬身ほど差がついており、もう2頭の1着2着は確定します。何せ直線が短いですから。
前にいたエスポワールシチーの上がりが最速の36秒8ですから、後ろから来る馬は追いつくはずもなく、久々に強いエスポの競馬でした。
正直、もうGⅠ級競走でエスポが勝ち星を挙げることはないのではないかと思っていました。それほどダノンカモンやシルクフォーチュンなどGⅠを勝ち切れない善戦級の馬に後塵を拝していたのは悔しい現実でした。
しかも今年は断然の1番人気ながらGⅢの平安Sを取りこぼし(斤量差などはありましたが)、重賞でもどうなのかな?と思っていました。そして今回は追い切りの動きもいつものエスポらしくない。
しかし、終わってみれば、強い勝ち方でちょうど2年前のこのレース以来2年ぶりのGⅠ制覇。1着賞金6000万円という大金を手にすると共に、本賞金を加算してくれたことで、今後も出たいレースに出やすくなります。
これでGⅠは
10年かしわ記念 JpnⅠ
10年フェブラリーS GⅠ
09年ジャパンカップD GⅠ
09年南部杯 JpnⅠ
09年かしわ記念 JpnⅠ
12年かしわ記念 JpnⅠ
と6勝目!!本当に物凄い馬です。比較的年齢が高くても活躍できるダートが主戦場というのも大きいですね。これからの1口生活で、まずこれだけの馬には巡り逢えないでしょうね。GⅠを1つ勝つどころか、出走できる馬すらいませんからねぇ。
勝ち星が14勝というのも凄い数字です。30戦14勝。ほぼ2つに1つは勝っているという計算になりますね。これも素晴らしい数字です。
今回のエスポワールシチーの走破時計は1分36秒5重馬場です。カネヒキリを破って初めてこのレースを勝った4年前が1分35秒9重馬場ですから、その時よりも時計は遅く、相手に恵まれたということが言えるでしょう。フリオーソを交わして優勝した2年前は1分36秒8の時計ですが、これは力の要る良馬場でのことで、やはりそれと比較しても今回の時計は物足らず、全盛期の走りとまでは行かないと思います。
エスポワールシチー(1着)
「かしわ記念は久しぶり(2年ぶり)なんで嬉しいです。去年(3着)も勝ちたかったレースでした。本当は僕の(馬の)ほうが(フリオーソより)前に行きたかったんですが、フリオーソが早かったので、マークしたというより自分のペースで行っただけです。今日は相手を早めに沈めに行こうと思っていましたので(早めに交わして行きました)。あとはアッサリ突き放して今日は強かったですね。この後も毎回毎回勝ちたいので勝てるように乗りたいと思っています。今日は雨の中、たくさんのお客様に来ていただきましたが、来年も勝ちたいと思っているので今年、来年と応援してください。」(佐藤哲三騎手・ラジオNIKKEI)
「この距離は合っていると思います。前回も(武)豊くんがうまく乗ってくれたんですが、運がなかった感じで、今回はジョッキーがうまく乗ってくれました。」(安達昭夫調教師・ウェブハロン)
「去年も勝ちたかったんですが、久しぶりに勝てたので嬉しいです。僕のほうが前に行きたかったんですけど、フリオーソのほうがゲートが速かったので、うしろでマークしたというより自分のペースで行きました。今日は強かったですね。自信があるというより、毎回でも勝ちたいと思っています。」(佐藤哲三騎手・ウェブハロン)
フリオーソ(2着)
「考えていた通りの展開になったんですが、早めに勝ち馬(エスポワールシチー様)に来られてしまいましたね。ただ負けはしましたがこの馬も強い競馬をしてくれたと思います。年齢的な衰えはないですね。」(戸崎圭太騎手・ラジオNIKKEI)
テスタマッタ(3着)
「今日は前残りの馬場になってしまいましたからね。それを考えると良く追い込んできたと思います。」(村山明調教師・ラジオNIKKEI)
ランフォルセ(4着)
「頑張ってる。もうちょっとやれるかなと思って臨んだのですが、やっぱりG1となると何か課題があるようではいけないということなのでしょう。勝ったエスポワールほどの器用さが現状では足りないし、スタートや気持ちの課題がありますからね。返し馬の感触から身のこなしの良さを感じたし、いくらか落ち着きもあるように思いました。まだガーッとなるようなときもあるからもう少し丸くなってくれればいいんですが、2回目だということもあってか雰囲気は前回よりもさらに良く、競馬へ向かうまでは“いいな”と乗り役として思っていたくらいです。これまでも言ってきましたが、いろいろな経験をして成長させていくことが必要なのでしょうね。経験しながらひと皮剥けてくれれば。そのためには壊さないことが大事でしょうね」(横山典弘騎手・キャロットクラブ公式HP)
エスポワールシチー(1着)
「絶好のスタートを切ったフリオーソを2番手でマーク。放牧明けにもかかわらず、すかさず反応できたことで、鞍上の佐藤哲三騎手はこの時点で勝利をほぼ確信。「自分のペースで行けて、早目の勝負をかけたらアッサリ突き放してくれました。ホント、強かったです」の言葉通りの走りで他馬を圧倒した。いかに先行有利な高速馬場だったとはいえ、エスポワールシチーの速さ、強さだけが際立った一戦だったといえる。」(競馬ブック)
フリオーソ(2着)
「スタートと同時に1馬身抜け出す形でハナを主張。「エスポワールシチーと逆の位置取りだったら、もっと厳しかったでしょうね。でも良くなっているのは確かです。」と戸崎騎手も今回は完敗だったが、フリオーソの復活間近な手応えを感じた様子。川島正行調教師も「うん、うん、これでいいんだ」と言いながら最終レースのパドックに移動したが、納得の表情であった。」(競馬ブック)
テスタマッタ(3着)
「1コーナーで他馬に前に入られたところに、闘争心をむき出しにした同馬が突っ込みそうになったのを岩田騎手が急ブレーキをかける。この減速は大きなロスだったが、「あれで折り合いがついた」ことで気持ちをリセットして直線追い込んでの3着。あの不利がなければと思いがちだが、なかったら抑えが利かず、別の結果になっていたかも知れない。」(競馬ブック)
ランフォルセ(4着)
「横山典弘騎手がレース後、「あんな不利のあった馬に負けちゃったんだからな。今日は仕方ないよ」とサバサバした感じで検量室に入って行った。前走のダイオライト記念勝ちの後で14キロ増が示すように、前走ほどの状況ではなかったのだろう。」(競馬ブック)
デイリー馬三郎
3番人気のエスポワールシチー(JRA)が2番手追走から横綱相撲で抜け出し、09、10年に続くかしわ記念3勝目を挙げた。道中は逃げたフリオーソ(2着・船橋)をマークしながら追走。直線入り口で堂々と先頭に立つと、最後は2馬身半差をつけてゴールした。勝ちタイムは1分36秒5。さらに2馬身差の3着には2番人気テスタマッタ(JRA)が入り、上位人気3頭で決着した。
最も得意とする条件がそろっていた。09年にかしわ記念を制した時と同様に、雨が降った軽い馬場状態。完全復活の条件を逃さずにつかんだ。余裕のある勝ち方に佐藤哲も淡々とした表情。「(フリオーソを)早めに沈めに行こうかなと思っていました」と勝負どころを分析。ひところは人気で敗れるレースもあったが、これで勢いがつくはず。「毎回毎回勝ちたいと思ってる。来年も来られたら勝ちたい」と、連覇宣言も飛び出した。
見守った安達師は「調教も良かったし、ジョッキーがうまく乗ってくれた。スムーズなレースで頑張ってくれました」と愛馬をたたえた。次走はオーナーサイドと相談して決定。再びダート王道路線を歩むべき馬が復活を遂げた。
ウェブハロン
ドバイ遠征組を除けば、JpnIらしくこの路線におけるほぼベストメンバーが顔を揃えた。しかし残念だったのは、ゴールデンウィーク中にもかかわらず天気には恵まれなかったこと。この日の第1レースが始まるのを待っていたかのように降り出した雨は徐々に強くなり、メインレースのあたりでは風も強くなってきた。
実績馬、実力馬同士の対戦で、人気は割れた。前日発売から締切までに単勝1番人気は何度か入れ替わり、最終的にはフリオーソが3.2倍で1番人気。これは地元ゆえの応援もあったかもしれない。テスタマッタ3.5倍、エスポワールシチー3.6倍、ランフォルセ4.0倍と拮抗し、やや離れてシルクフォーチュンが8.0倍。しかし馬連複ではエスポワールシチーの軸から売れていて、馬連単では一桁台がないという、上位拮抗の混戦となった。
果たして注目の先行争いは、フリオーソが好スタートから押してハナに立った。エスポワールシチーの佐藤哲三騎手も行く気を見せたが、フリオーソは譲らなかった。これは枠順の差もあっただろう。驚いたのは、常に後方から直線一気の競馬を見せるシルクフォーチュンが3番手につけたこと。ややかかり気味のところもあったが、雨の湿った馬場で追い込みが決まりにくいと読んだのかもしれない。ランフォルセ、テスタマッタはそのうしろに続いた。
3~4コーナーではエスポワールシチーがフリオーソに並びかけ一騎打ちの様相。3番手にはテスタマッタが押し上げたが、前2頭とはかなり離されていた。
直線を向いてエスポワールシチーが前に出ると、フリオーソとの差を徐々に広げ、最後は抑える余裕を見せてのゴール。フリオーソは2馬身半差2着。テスタマッタは2馬身まで差を詰めて3着に入った。
前走ダイオライト記念JpnIIを制したランフォルセだが、今回はプラス14キロの影響があったか6馬身離されての4着。ピイラニハイウェイが5着で、自身のスタイルではない好位追走で積極的な競馬を見せたシルクフォーチュンは、JRA勢では最下位の6着。JpnI馬といえどさすがに衰えが否めないボンネビルレコードが8着だったことを別にすれば、GI・JpnIのタイトルを持つ3頭が上位3着までを占め、JpnII勝ち馬が4着、そしてGIII・JpnIII勝ち馬が5、6着と、雨でもまぎれることなく実績どおりの決着となった。
エスポワールシチーは2年ぶりのJpnI勝ちで、かしわ記念3勝目。復活の勝利といっていいだろう。
フリオーソも昨年のこのレースを制したあとは長期の戦線離脱。復帰後も今年の川崎記念JpnI、ダイオライト記念JpnIIではともに直線で一杯になる、らしくない競馬。今回はエスポワールシチーに先着を許したものの、本来の走りが戻ってきた。
このあと、この路線の注目はもちろん6月27日の帝王賞JpnI。ドバイに遠征したトランセンド、スマートファルコンの2頭の復帰があるかどうかで勢力図が大きく変わってきそうだ。
1着賞金が6000万円!!出走手当が17万円でしょうから、6017万円。1口ですと53449円というのが2年前に勝った時でしたね。3年前は同じ賞金で53181円でしたから、多少の差異はあると思いますが、50000円は間違いないでしょう。嬉しいですね。
今回は強い勝ち方で、かつ時計もまずまずでした。しかし、昨年同じコースでモノ足りなかった(特に上手く乗られたとはいえ、ラヴェリータを交わせなかったことなど)ので、まだ完全復活とまでは言い切れないと思いますし、半信半疑です、
今回は、馬場、コース、相手、全てが味方をしてくれました。重馬場はエスポの得意とするところ。コースも左回りのマイルは1800mと共に最も得意とするところですし、直線の長い東京と違い、直線が短い為にエスポのように前に行く馬にとって非常に有利です。
また、テスタマッタやシルクフォーチュンといった有力馬は後ろから行く馬で、ランフォルセの最初から距離に不安がありました。
ですから、中央の直線の長いコースでしたら逆転される可能性は高いと思いますし、今回は全てが上手く味方してくれたと思います。
有力どころとは力差はさほどないというのが私の見解ですが、ならば、今回のように地方の小回りコースならエスポに有利ですし、一時のスマートファルコンのようにそういうローカルめぐりをしてくれても良いと思います。
早速たくさんのお祝いメッセージやメールをありがとうございました。意見交換コーナーでも書きましたが、GⅢでも勝ち切れない状態が続いていた我らが愛馬エスポワールシチー。今回特に追い切りが今までのエスポとは思えないくらい(悪い)のものでしたし、正直勝つまでは予想できませんでした。もう、このままGⅡ、GⅢくらいしか勝てないのかな?と思っていました。
地方交流とはいえ、GⅠ級競走は別格です。2年ぶりにGⅠを勝ってくれたということはもう本当に感動で言葉が見つからないですね。
ダート戦線は年齢を重ねた馬でも長く活躍できる場合があります。エスポもノボトゥルーやノボジャックのように9歳10歳と一線級で走って欲しいですね。私は種牡馬よりも現役と思っています。
いつまでも元気で頑張れ、エスポワールシチー!!
2012年 2月19日 第29戦 フェブラリーS GⅠ 東京ダ1600m (5着/3番人気)
2012年 1月22日 第28戦 平安S GⅢ 京都ダ1800m (2着/1番人気) 写真多数付き現地観戦レポート
2011年12月 4日 第27戦 ジャパンカップダート GⅠ 阪神ダ1800m (3着/2番人気) 写真多数付き現地観戦レポート
2011年11月 6日 第26戦 みやこS GⅢ 京都ダ1800m (1着/1番人気)
2011年10月10日 第25戦 南部杯 JpnⅠ 東京ダ1600m (4着/2番人気)
2011年 6月29日 第24戦 帝王賞 JpnⅠ 大井ダ2000m (2着/2番人気)
2011年 5月 5日 第23戦 かしわ記念 JpnⅠ 船橋ダ1600m (3着/1番人気) 写真多数付き現地観戦レポート
2011年 3月21日 第22戦 名古屋大賞典 JpnⅢ 名古屋ダ1900m (1着/1番人気) 写真多数付き現地観戦レポート
2010年11月 6日 第21戦 ブリーダーズカップ クラシック GⅠ チャーチルダウンズ ダ2000m (10着/7番人気)
2010年10月11日 第20戦 マイルチャンピオンシップ南部杯 JpnⅠ 盛岡ダ1600m (2着/1番人気)
2010年 5月 5日 第19戦 かしわ記念 JpnⅠ 船橋ダ1600m (1着/1番人気)
2010年 2月21日 第18戦 フェブラリーステークス GⅠ 東京ダ1600m (1着/1番人気) 写真多数付き現地レポート
2009年12月 6日 第17戦 ジャパンカップダート GⅠ 阪神ダ1800m (1着/1番人気) 写真多数付き 現地レポート
2009年10月12日 第16戦 マイルチャンピオンシップ南部杯 JpnⅠ 盛岡ダ1600m (1着/2番人気)
2009年 5月 5日 第15戦 かしわ記念 JpnⅠ 船橋ダ1600m (1着/2番人気) 写真多数付き 現地レポート
2009年 3月29日 第14戦 マーチステークス GⅢ 中山ダ1800m (1着/1番人気)
2009年 2月22日 第13戦 フェブラリーステークス GⅠ 東京ダ1600m (4着/5番人気) 写真多数付き 現地レポート
2009年 1月25日 第12戦 平安ステークス GⅢ 京都ダ1800m (2着/1番人気) 写真多数付き 現地レポート
2008年11月24日 第11戦 トパーズステークス オープン 京都ダ1800m (1着/1番人気) 写真多数付き 現地レポート
2008年11月 2日 第10戦 錦秋ステークス 1600万下 東京ダ1600m (1着/1番人気)
2008年 9月27日 第9戦 西脇特別 1000万下 阪神ダ1800m (1着/2番人気) 写真多数付き 現地レポート
2008年 8月30日 第8戦 500万下 小倉ダ1700m (1着/4番人気)
2008年 8月10日 第7戦 秋吉台特別 500万下 小倉芝1200m (7着/3番人気)
2008年 7月20日 第6戦 3歳未勝利 小倉芝1200m (1着/1番人気)
2008年 6月21日 第5戦 3歳未勝利 阪神芝1400m (2着/4番人気) 写真多数付き 現地レポート
2008年 5月 3日 第4戦 3歳未勝利 京都芝1600m (6着/2番人気)
2008年 4月20日 第3戦 3歳未勝利 福島芝1800m (5着/1番人気)
2008年 3月29日 第2戦 3歳未勝利 阪神芝1400m (2着/1番人気)
2008年 3月 9日 デビュー戦 3歳新馬 阪神芝1600m (3着/1番人気) 写真多数付き 現地レポート